今年も残すところ１週間となった。クリスマスが終われば世間は新春を迎える準備で慌ただしさを増す▼振り返れば、自然災害が多い１年だった。元日の能登半島地震で幕を開け、夏の記録的な猛暑、秋には台風が相次ぎ列島各地に大きなつめ跡を残した。災害によって住むところを奪われた人たちは、仮設住宅やいつもと違う環境の中で、年末年始を迎えることになる。一日でも早い復旧を願う▼暗い話題の一方で、パリ五輪での日本選手のメダルラッシュに米大リーグ大谷翔平選手の大活躍。いわき市に限れば、相双リテック軟式野球部の国体優勝、東日本国際大学内に国連の出先機関の新設、同大学卒業の船迫大雅選手のセリーグ新人王獲得と明るい話題が相次いだ▼来年はどんな１年になるのだろうか。自民党の裏金問題や闇バイトで今年の世相を表す漢字には「金」が選ばれた。不祥事が続く政治の世界は変わるのか。住みよい日本を願いつつ新年を迎えたい。
