今週末は3月。卒業や人事異動によって別れの季節ともいわれる。コロナで送別会は自粛されていたが、昨年から歓送迎会を実施する会社が増えてきた▼社内はもとより、内示を知ってあらためて旧交を温める人も多いのではないか。思い出話に花が咲き、最後は酩酊状態。そこで心配なのが飲酒運転。少ししか飲んでいない、もう酔いはさめたなどと、理屈を付け車を運転して帰る人がいる。後からその代償の大きさに気づいたときには手遅れだ▼先月末、受験のため郡山市を訪れていた19歳の女性が、横断歩道を通行中に飲酒運転の車にはねられる事故があった。運転の男は家で酔いをさましたと言っているが、信号無視を繰り返しての事故。女性に何の罪があるというのか。遺族の無念さや悲しみの深さはいかばかりか▼本県の飲酒運転の事故数(昨年11月末時点)は全国ワースト7位。厳罰化が進むものの、しかし飲酒運転は後を絶たない。飲酒運転は重大な犯罪だ。