20日の2026サッカーW杯アジア最終予選はじつに痛快だった▼特に後半の2点目、角度のないところからゴールを決めた久保建英の一発には茶の間で見ていて思わず声を上げた。久保といえば、メダルにあと一歩届かず4位に終わった東京五輪メキシコ戦後の悔し涙、というより号泣する姿が忘れられない▼現在23歳だが、見た目は華奢で童顔。中学生といってもいいほどだが、幼少時から海外で鍛えた経験は豊富で、攻守にわたって今や日本代表に欠かせない存在だ▼それにしても現日本代表のメンバーはどうだ。W杯出場夜明け前の三浦知良やラモス瑠偉に始まり、その後も中田英寿や本田圭佑といった誰もが認める中心選手でありながら、一癖も二癖もある選手がいない代わりに、若手を中心にとてもまとまった雰囲気を感じる。海外で活躍する選手たちをまとめる森保一監督の指導力もあるだろう。そして38歳長友佑都の存在。組織のあり方のいい見本ではないか。