キンモクセイの甘い香りが漂う季節になったが、しっとりとした秋の肌感覚はない。とにかく連日にわたり寒暖の差が激しく、薄着で過ごすなどしていると風邪を引き込むことになる▼この時期、思い出されるのが、いわき市などに大きな被害をもたらした「令和元年東日本台風」と「令和5年台風13号に伴う記録的豪雨」の自然災害。当時から気象情報は迅速かつ正確と思っているが、想定外もあり得る▼先の市長選では、この2つの災害を体験した前職、現職が「防災」を施策のひとつに掲げ、広く支持を訴えた。振り返ると、それぞれに対応の遅れ、自己PR的などと批判された面はあったように思う▼東日本大震災、台風による水害、新型コロナウイルスなど過去の災禍から学ぶことは多く反省と対策が危機管理につながる。平素、平の新川を見下ろしながら、行き来する。あの2つの台風で、水位が上昇、いまにも決壊するであろうという恐怖は忘れられない。