先月から始まったＮＨＫ総合「未解決事件」。以前、単発で放映され興味深く視聴した。戦後すぐの帝銀事件、下山事件となると世代的に隔たりがあり、歴史の一部と感じる▼これが平成になると、凶悪事件はメディアを通じたことによって肌感覚で思い出す。シリーズ化された同番組のスタートは、９５年７月３０日に起きた「八王子スーパーナンペイ強盗殺人事件」▼閉店後の事務所でアルバイトの女子高校生ら３人が至近距離から頭部に銃弾を撃ち込まれ殺害された残虐極まりない事件。当時の映像を番組で見るたび、被害者の無念と犯人への憤りを覚える。現在なら防犯カメラによる犯人逃走の経路が分かり、逮捕につながったろう▼いわき市内でも殺人、強盗などの未解決事件は厳然とある。ある警察署長の話を伺った際、「治安維持は、検挙よりも抑止」と話していた。先日、こちらの住む町内会から防犯カメラ設置を伝える文書が届いたが、異存はない。
