相馬地方に伝わる「相馬野馬追」の起源は、平安時代に関東地方で活動した豪族・平将門にまでさかのぼる。野馬を捕らえて、御神馬として神前に奉納したことが由来という▼猛暑を理由に昨年度から、開催時期を5月に変更したが、勇壮な姿は現代でも色あせない。祭りのハイライトとして、南相馬市原町区の雲雀ヶ原祭場地では甲冑競馬と神旗争奪戦を繰り広げる。騎馬武者たちの勇ましさは一度見たら忘れられない▼相馬野馬追の思い出はあるが、取材では初めて南相馬市を訪れた。8日投開票の衆院選に向け、同市と相馬郡飯舘村の関係者を中心とした演説会に足を運んだ。登壇する首長の言葉から、同じ浜通りでも抱える課題がこんなにも異なるものかと実感した▼前回衆院選から、いわき市を含む浜通り全体が一つの選挙区と改まった。くしくも震災・原発事故から15年を控え、降って湧いた解散総選挙を通じ、浜通りのあり方を考える機会となった。