多少だが冬季五輪ロスに陥っている。NHK ONEをはじめ、いくらでも好きな時間に好きな番組が見られるから、観戦の楽しみ方も多様になった▼結果を把握したうえでじっくりと選手のパフォーマンスを味わうのもいいが、やはり深夜や明け方、眠い目をこすりながらテレビの前に座るという昔ながらの五輪観戦が一番いい▼中でも視聴者を釘付けにしたのはフィギュアスケートだろう。団体戦にはじまってペア、男女のシングルと劇的な展開に早朝から涙をこぼすこともあった。思えばサッカーやラグビーで強豪国を次々に撃破した日本代表チームの躍進、前回WBCで日本チームが優勝するまでのドラマチックな展開など予想もつかない筋立てに心が躍った▼こうして、現実の出来事がまるで漫画や映画のシーンのようになっているのだから、安っぽいテレビドラマの視聴率が上がらないのは当然だろう。事実(スポーツ)は小説(ドラマ)よりも奇なりということか。