高齢者を中心に、息子や孫をかたって現金をだまし取る「なりすまし詐欺」が後を絶たない。県警によると、今年上半期(1~6月)の県内での被害認知件数は175件(前年同期比32件増)だった。被害額は12億7480万円にも上る▼市内では2人の少年がいわゆる『受け子」として、詐欺や詐欺未遂の容疑で逮捕されている。京都の118歳の高校生はいわき中央署に3度目の逮捕をされた。いわき市の80代女性から100万円を詐取するなどしており、今回は郡山市の70代男性の長男の友人を装い、現金100万円を受け取った。端緒の電話は「喫茶店で財布や書類等が入ったかばんをなくした」という古典的な内容だった▼いわき南署が4日に逮捕したのは大阪の15歳の少年だった。金融機関の機転で「だまされたふり作戦」を実行。現金を取りに来たところを抑えた▼いずれも「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の影がちらつく。事件の全容解明はこれからだが、安易に悪事に手を染めてはならない。