ここ数日のぐずついた天気には閉口してしまう。照りつける灼熱の太陽も困りものだが、曇天から降雨の繰り返しには気も滅入ってくる。おかげで、滅多に使わないクーラーも今年はさらに作動しなかった▼日本映画の傑作、黒澤明監督『七人の侍』。村を襲う野武士たちと闘う7人の浪人集団。最大の見せ場は指令役の志村喬を筆頭に三船敏郎、宮口精二、加東大介、稲葉義男、千秋実、木村功の俳優陣が土砂降りの中、暴れまくるラストシーン▼その激しい雨を思い起こすかのように今週始めの7日、予報通り警報級の大雨がいわき地方などに降った。2019年の東日本台風、23年の台風13号に続き、またしても人命が失われる災害になった▼亡くなった女性も朝からの雨を気にしながら車のハンドルを握り、目的地に向かったのであろう。視界に入ったアンダーパスが思いもよらぬ状態になっていたとは。恐怖、苦しさを思うとあまりに気の毒でならない。