先月18日に亡くなった脚本家の倉本聰さんは晩年、最近のドラマについて、「視聴率至上主義だ」「幼稚すぎる」「大人の鑑賞に堪えうるドラマが無くなった」などと酷評していたという▼名脚本家の嘆きを聞くまでもなく、素人でもドラマの凋落は目に見えている。制作費が減少しているからか、制作側の能力に問題があるせいか、原作や演じる役者はどうなんだ――▼このところの、特に地上波のテレビは2時間モノ、3時間モノのバラエティーや歌番組、クイズ番組がやたら多くてウンザリする。時代劇はNHK大河ドラマはともかく、民放に至ってはしばらく見る機会がない。見てごらん、天下の『暴れん坊将軍』吉宗公なんぞはキンキラキンの着物を着せられて笑いもの、色物にされている始末だ▼『北の国から』だけではない、芸能史に残るような名優たちが演じた数々のドラマ、時代劇を視聴することができた昭和生まれであることの幸せを感じているところだ。