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こいと旅館社長・小井戸さんに藍綬褒章 旅館ホテル業の復興発展寄与

 長年にわたる社会奉仕や業務精励、産業振興、学術、スポーツ、芸術などで功績のあった個人、団体などを称える秋の褒章が2日に発表され、全国で717人と29団体、県内では21人が受章した。本市からは、こいと旅館(常磐湯本町)代表取締役社長の小井戸英典さん(66)=常磐松が台=が生活衛生功績で藍綬褒章に選ばれた。発令は3日。
 小井戸さんは常磐湯本町出身。湯本高(現いわき湯本高)、城西大経済学部卒後、埼玉県の百貨店勤務と郡山市の温泉宿で接客、旅館業のノウハウを吸収し、昭和56年に家業のこいと旅館に入社した。
 専務取締役、代表取締役専務を歴任し、平成13年7月に3代目社長に就いた。県旅館ホテル生活衛生同業組合では同11年に常務理事に就任し、同19年には専務理事として組合運営の中枢に携わり、県内旅館ホテル業界の復興と発展に注力。支援に関する行政や国との団体交渉、被災者、ボランティアの受け入れにも力を尽くした。
 理事長に就いたのは同27年で、東京電力福島第一原子力発電所事故の風評被害を受ける中、食や衛生の安心安全の確保、環境の保全などの事業に携わり、翌年以降は訪日経験者の意識調査などで本県の外国人旅行者の増加施策に寄与。全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)の「全旅連全国大会」を本県に誘致し、昨年10月にスパリゾートハワイアンズで大会を開催するなど、復興のけん引役として貢献してきた。
 小井戸さんの話 受章できたのは、支えてくれた皆さんのおかげだと思っている。これからも旅館が観光立国日本の基盤産業となるよう尽力していきたい。

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