市内の各種団体を率いる8人に、いわき民報社が今年の取り組みを聞く企画の3回目。
<いわき市医師会 木村守和会長>
年末年始に多くの人が動き、コロナウイルスに加えてインフルエンザの流行も重なれば、医療は非常に厳しくなる。夏以来、「行動制限のない」という表現を聞くが、良くない。コロナ禍が始まって以来、医療や介護従事者たちは、制限の中で生活している。感染対策には十分に配慮した上で行動してほしい。
勤務医の高齢化などはあるが、医療センターを中心に、市内7つの医療機関の連携により、対応してきた。発熱など症状がある人の診察や検査の実施の協力を得た医療機関「診療・検査医療機関」も増加しつつある。
市医師会として、検診受診率、健康意識の向上を目指す。市内の公民館で「在宅医療出前講座」を行ってきたが、集会所や職場などもっと小さな単位での「検診健康医療講座」を開講していく。小中学校に対し、医療に関わる仕事ややりがいを伝え、様々な職種があることを知ってもらい、いわきに戻ってくる人を増やしたい。
コロナウイルスに対応しつつも通常の医療が損なわれぬよう、多職種で質の良い連携をして、いわきの医療を守っていきたい。
<福島県中小企業家同友会いわき支部 高崎文孝支部長>
コロナ禍や円安をはじめ、予測できない世界情勢の中で、中小企業を取り巻く環境は厳しいが、いわき支部に加盟する330社以上の企業が連携し、互いに知恵を出し合いながら、この困難に立ち向かっていきたい。
中小企業家同友会では「良い会社をつくろう」「良い経営者になろう」「良い経営環境をつくろう」の3つの目的を掲げているが、どれか一つ欠けても会社の経営は成り立たないと考える。
いわき市の経済団体としてはおかげさまで、いわき商工会議所、いわき商工会連合会に次ぐ規模を誇っており、地域から頼りにされるよう、これからも励んでいきたい。
今年は特に一人一人に目が届く組織運営を目指したい。例えば毎月の例会運営のあり方、各分野で専門的な経営課題を学び合う専門委員会や、会員間の交流を促進する研究グループ会の再編など、これまで以上に活発な学びと交流を進めていこうと考えている。
強靭な経営体質を作るためにも、会員同士のつながり・絆を深め、会員一人一人に寄り添った活動を展開し、さらに仲間を増やし、さまざまな危機を乗り越えていく。