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マルト 28日から楢葉町産サツマイモの総菜など販売 地元高校生と連携で
いわき市や茨城県でスーパーマーケットを展開する「マルト」(本社・勿来町、安島浩代表取締役社長)は28日から、双葉郡楢葉町で育てたサツマイモを活用し、地元の高校生と連携して考案した総菜・スイーツの販売を始める。
このサツマイモは昨年11月、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故からの復興を願った「楢葉町 日本一さつまいもプロジェクト」で収穫され、マルトがふたば未来学園(双葉郡広野町)、小名浜海星、磐城桜が丘、磐城農業の各高校と、商品開発に向けての意見交換を行ってきた。
25日には楢葉町コミュニティセンターで報告会が開かれ、23種類の総菜・スイーツがお披露目された。マルトの担当者や、松本幸英町長ら関係者が試食し、高校生たちの熱意をたたえた。
このうち小名浜海星高は、商業科が苗植え・収穫に取り組み、水産クラブ調理チームが商品開発を進めたとあって、統合による相乗効果が生まれた結果となった。
完成したのは「サクッと甘いもかき揚げ(さつま芋と蓮根)」や「甘いも海星タワー(えのき入りつくねとさつまいも)」、「黄金チップス(塩)」など6種類で、いずれも楢葉町サツマイモの甘みや食感を生かした。
食品システム科の佐々木由剛さん(2年)は「実際に商品化できて、とてもうれしい。どれもおいしいので、多くの方に食べていただきたい」と力強く語った。
なお総菜・スイーツは一部店舗のみの取り扱いもある。