県立高校の卒業式が1日、市内14校でも行われ、計2224人が門出の日を迎えた。新型コロナウイルスに対するマスク緩和に対して、県教委は卒業式では、基本的に着用しない考えを示していたが、着けるかどうかについて、学校ごとに生徒の判断は分かれた。
市内14校のうち、本年度に湯本、遠野の両校が統合されたいわき湯本高(箱崎兼一校長)の第1回卒業証書授与式は、常磐上湯長谷町五反田の本校舎で挙行された。旧湯本高の生徒222人(男103人、女119人)が通い慣れた学びやを巣立っていった。
新校名で初の卒業証書授与式は、エルガーの「威風堂々」が流れる中、担任に先導された6クラスの卒業生が入場。1人ひとりの呼名に続き、赤須晴冬(はると)さんが代表で登壇し、箱崎校長から卒業証書が手渡された。
箱崎校長が「新校章には湯本のYの文字を入れ、卒業証書は遠野和紙で作った。この伝統をしっかりと受け継ぎ、本校最初の卒業生として輝く未来に向かってほしい」と式辞。西丸武進県議、箱崎洋一PTA会長が祝辞を述べた。
卒業生代表の鈴木光琉(ひかる)さんが「3年間の学校生活を送れたことは先生方、職員の皆さん、父母ら多くの人たちの支援があった。深く感謝を申し上げるとともに、教えを胸に刻みながら母校発展を祈ります」と答辞に立った。
同日午後には、遠野町上遠野の遠野校舎でも卒業式が実施され、普通科2クラス37人が晴れの日を祝った。
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