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平北白土・宝国寺でハスが見ごろ 阿弥陀様・極楽浄土に関心寄せて

 白土山福寿院宝国寺(平北白土字上平、柴田祥宏住職)の境内に咲く中国古代蓮(はす)、青蓮など7種のハスが、見ごろを迎えている。浄土宗寺院のご本尊といえば、蓮の上に立つ阿弥陀如来が広く知られており、同寺院では東日本大震災後に「蓮花に目と心を向けて、阿弥陀様、極楽浄土に関心を寄せてほしい」との願いから、ハスの栽培を始めた。
 2週間に1度、肥料に気を配り、毎日のように水を補充するなど愛情を注いで育てると、次第に数も増え、本堂の正面には28もの鉢が並ぶように。蓮花は開き始めてから必ず4日目に全開に咲き切り、花弁が散り始める〝神秘の花〟といわれ、同寺院では見ごろの6月末から8月末までの間、代わる代わる濃紺のピンク、白色のあでやかな蓮花が咲き乱れ、散る姿を見ることができる。
 平三小にも寄贈するなど、地域の名物として檀家のみならず、地域住民の心を癒す存在に。同寺院ではNHK大河ドラマで再び脚光を浴びる、徳川家康公の護持仏、大本山増上寺(東京都港区)の〝黒本尊〟由来の勝運お守りを扱い、受験生などの注目も集めている。柴田住職(53)は「気軽に足を運んでくれれば」と語り、咲き誇る蓮花に愛しさを感じる眼差しを送っていた。

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