磐城桜が丘高(渡辺学校長)は28日、本年度から設置された「教育コース」の生徒に向け、夏季休業中のプログラムを実施した。教員志望の1年生14人が参加し、市体験型経済教育施設Elem(エリム)と市文化センターで、幼稚園や小学校教諭に対する研修を見学した。
県教委は、県立高普通科の特色化を図るため、職業観や基礎的な知識を養う狙いで、4つのコースを設けている。教育コースは県内8カ所に設置されており、いわき地区では磐城桜が丘高のみとなっている。
同校では今年5月、服部樹理市教育長が視察に訪れた際、教育コースの取り組みに関心を持ち、市教委としても支援したいと提案したことから、夏季休業中のプログラムが実現した。こうした試みは県内初という。
プログラムのうち、エリムでの幼稚園教諭の研修では、いかに子どもたちに工作を楽しんでもらえるか、互いに意見交換する様子に触れた。生徒たちは普段は見る機会のない教員の研修を通じて、将来に向けての思いを強くした。
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