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整備進む「小名浜道路」 常磐道またぐ橋の工事行われる 着手率は約98%

 東日本大震災・東京電力福島第一原発事故からの復興を支える県の「ふくしま復興再生道路」として、小名浜港と常磐道を結ぶ自動車専用道路「小名浜道路」で29日夜から30日早朝にかけて、新たに橋を架ける工事が行われ、現場の様子が公開された。小名浜道路は2020年代初頭の完成を予定し、今年8月時点の事業着手率は約98%(延長ベース)となっており、開通に向けた整備が鋭意進んでいる。
 小名浜道路は県の事業として、広域物流ネットワークの強化によって、原発事故による避難地域とその周辺の復興を支援するほか、小名浜港を中心に産業・観光振興の拠点化を図る狙いがある。
 泉町を起点に、添野町を経由し、山田町に至る全長8・3kmの区間で、2016(平成28)年度から工事が始まった。小名浜道路が完成すると、小名浜港から常磐道までの時間が13分となり、いわき湯本IC(インターチェンジ)、またはいわき勿来ICを利用する場合と比較して、どちらも時間は半分以下になる。また小名浜港が重要港湾に位置付けられているため、国際コンテナ規格の車両が通行できる設計としている。
 工事は9区間に分けられ、うち常磐道をまたぐ場所は、NEXCO東日本に委託されている。29日から30日に実施された工事では、山田町壱丁田の常磐道の上を通る「(仮称)小名浜IC橋」(延長105m)のうち、69mの部分(365トン)で展開された。工事は、鋼橋専業では国内最大手の横河ブリッジが請け負っている。
 現場の横には送電線があるため、トラッククレーンは使用できず、台車を使って横から橋げたを送り出す工法が採用された。下の常磐道を通行止めとし、6回に分けて橋げたを渡していった。

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