独自のボランティアセンターを運営する学校法人昌平黌(緑川浩司理事長)の東日本国際大では、強化指定部活の柔道部と硬式野球部の部員たちが、被災した内郷地区や常磐地区でのボランティア活動に参加している。これまで部活動で培ってきた精神力と身体力をもって地区の復旧活動に取り組んでいる。
ボランティアセンターは2019(令和元)年、同大の強化指定部をはじめとする学生や教職員ら556人が、ボランティアとして加わった東日本台風を踏まえ、活動の強化を目的に設立された。
約40人の部員を抱えている柔道部は、身の回りの安全を確保しつつ、11日からボランティア活動を開始。被災した住宅を訪れ、泥水に濡れた家具や畳などを運び、住宅内の泥のかきだしも含め、同部OBの協力を受けながら、力仕事での復旧支援に当たっている。
部員のうち、内郷御台境町に住む遠藤一輝さん(19)=2年=は幸い自宅の被害はなかったが、友人宅が床上浸水したことを受けて、助け合うことの重要性を再認識。「大変だと思ったら、国際大の柔道部を頼ってほしい」と、被災者のさらなる要望に応えようと気を引き締めていた。
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