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浸水被害の白水阿弥陀堂 文化庁「国宝の価値に問題はない」
文化庁は25日、台風13号に関連した記録的大雨に伴い、浸水被害を受けた内郷白水町の「国宝白水阿弥陀堂」を訪れ、復旧に向けての調査を行った。白水阿弥陀堂は県内唯一の国宝建造物で、新川があふれたことで、庭園に土砂が流れ込み、お堂も床上20cmほど浸水した。
文化庁文化資源活用課の松田淳文化財防災専門官は、「国宝としての価値に問題はない。建物の床下には泥が混じっているため、今後のマイナス要因にならないように、予防的な事を考えていきたい」と述べた。
庭園の土砂の撤去に関しては、同庁として財源の確保を検討するとし、「費用面のみならず、技術面など伴走的な支援を進めたい」とも話した。
拝観の時期については安全を確認した上で、お堂を管理する願成寺と相談するとした。