県教委は6日、令和6年春に行われる県立高校入試の前期選抜試験で、自己推薦となる「特色選抜」の募集定員枠を発表した。全日制・定時制を合わせた募集定員1万2320人に対し、特色選抜は約21・8%(前年度比0・3ポイント増)となる2686人。このうち市内の全日制・定時制の募集定員は2400人で、特色選抜は約18・8%となる450人となった。
いわき市では全日制13校の募集定員2280人のうち、特色選抜は約19・5%の444人。定時制を設けている、いわき翠の杜では120人(昼間80人、夜間40人)の募集定員のうち、6人(昼間4人、夜間2人)を特色枠とした。
前期選抜の特色選抜募集定員枠は、原則として募集定員の5~50%の範囲内で各校が学科ごとに設定するが、学校、学科の特性などに応じて必要と判断する場合は50%を超えて定員枠を設定することができる。いわき市では範囲内となったが、田村(田村郡三春町)のスポーツ科では80%となった。
部活動の大会出場経験などを出願要件に入れることができるほか、県内の公立中学校で休日の部活動の指導を教員以外に委託する「地域移行」の導入に伴い、地域クラブなどの活動も評価する。
来春の県立高校入試の前期選抜は来年3月5~7日に実施する。特色、一般選抜ともに初日に学力検査を行い、5日の学力検査終了後、または6、7日に面接を実施する。特色選抜は5日の学力検査終了後、または6、7日に小論文(作文)、実技などを実施する。後期選抜は同22日。
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