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9月豪雨の復旧向けて 宮崎・延岡から土木職員2人派遣 兄弟都市の縁で

 9月の台風13号に関連した記録的大雨に伴い、宮崎県延岡市の職員2人は17日、いわき市に災害復旧業務のため派遣された。
 派遣されたのはいずれも土木職で、延岡市上下水道局水道課維持給水係の上杉拓巳・専門員(50)、同市都市建設部区画整理課の井ノ上慶祐・主任技師(39)。いわき市と延岡市は兄弟都市となっており、同日には辞令交付式が行われた。派遣期間は来年3月31日まで。
 いわき市と延岡市は、江戸時代の磐城平藩主・内藤家が、延岡藩に転封した縁から交流が活発となり、1997(平成9)年に兄弟都市の関係を結んだ。
 こうした関わりで東日本大震災や東日本台風の際にも、延岡市の職員が派遣され、同市が昨年9月の台風14号で被災すると、いわき市の職員が同年11月に被害状況調査などの行政支援に入っている。
 上杉さんらに対する辞令交付式は、市役所第3会議室で行われた。内田市長は「9月の豪雨では特に農地被害が大きかった。延岡で培った経験を基に尽力してもらうとともに、今後の糧としてほしい」と激励した。
 延岡市は災害が少ないことから、同市の読谷山洋司市長からも復旧に携わることで、研さんを積んでほしいと託されたという。
 上杉さんは震災翌年の12年にも、農地復旧に関連して、いわき市に派遣された。「これまでの経験をいわきの皆さんのために生かし、少しでも貢献できるよう頑張りたい」と意気込みを示した。
 井ノ上さんも震災直後に、延岡市から給水活動のため来市しており、「甚大な被害と理解している。一日も早い復旧のため、精いっぱい頑張りたい」と語った。
 いずれも農地課に所属し、主な業務内容として、農業用施設の災害復旧事業にかかる災害査定業務や、設計・積算・監督員業務などに従事する。

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