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いわき市の有機綿花から復興を発信 首都圏の中高生 環境大臣賞に輝く

 首都圏の中高生と、公益財団法人五井平和財団(東京都千代田区)が、いわき市でのオーガニックコットン栽培を通じ、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故からの復興について発信した取り組みが、環境省主催の「いっしょに考える『福島、その先の環境へ。』チャレンジアワード2023」で、最優秀賞の環境大臣賞に輝いた。
 表彰式が26日、双葉郡双葉町の同町産業交流センターで開かれた。同じ趣旨の活動で、昨年度は優秀賞の県知事賞を受賞しており、本年度の結果に関係者は喜んでいる。この取り組みは「GOALs~学校協働 SDGsチャレンジ~」と銘打たれ、晃華学園中・高(東京都調布市)、麗澤中・高(千葉県柏市)が参加した。
 GOALsは、グローバル(世界に視野を)、オブジェクティブ(国際目標の達成)、アクション(主体的な活動)、リーダーシップ(10代が主役)、サステナブル(無限の可能性)の英語の頭文字から採られている。
 生徒たちは、持続可能な開発目標(SDGs)に興味関心を持っている。震災・原発事故をきっかけに、有機農業による綿花の栽培を手がける「起点」(好間町中好間)の協力を受けており、昨年度に引き続き、綿花の種まきや収穫に臨んだほか、商品開発も手がけた。
 製作したのは、オーガニックコットンのオリジナルハンドタオル。一から生徒たちが議論し、福島の桃・山・花・空・海をモチーフに、豊かな自然を表現した5色に染め上げ、綿花を交えたGOALsのロゴや、未来に向かって走り出す若者の姿をデザインした。
 オリジナルハンドタオルは330点作られ、各校の文化祭や復興関連イベントで、完売する人気ぶりだった。
 麗澤高2年の篠﨑紗良さん(16)は「このプログラムを通して、相手を知ることが大切だということに気付いた。福島のことならば自分で調べ、実際に福島を訪れ五感で感じる。まずは『自分から知ること』が大切だと私は強く思った」と述べ、有意義な機会になったと振り返った。
 起点の代表取締役社長・酒井悠太さん(40)は「単なるフィールドワークに終わらず、自らの経験を商品化して売り切ったことは、彼女たちにとって大きな経験になると思う。ぜひこれからも、いわき・福島に関心を持ち続けてほしい」とエールを送った。

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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