高齢者の疑似体験を通じ、認知症サポーターの実践力向上などを目指す市主催「インスタントシニア体験会」が16日、平下神谷のマルトSC草野店で開かれた。
体験会は市社会福祉協議会平地区協議会、デイサービス福老BLGいわき、認知症の人と家族の会いわき地区会、マルトなどが協力。本年度立ち上げた、認知症者と家族の支援ニーズとサポーターをつなぐ「チームオレンジ」の登録者、軽い認知症者の計12人が参加した。
同店イートインスペースに集合したあと、自己紹介、オリエンテーションに続き、チームオレンジの登録者が手足に重り、ゴーグルの装身具を身に付け、高齢者の身体的機能の変化を体感しながら協力者同士、認知症者を加えた2人1組で店内を巡り、買い物の疑似体験を行った。
登録者は高齢によるおぼつかない足取り、不鮮明な視野などに不自由を感じながら、日常生活を送る気持ちを理解するとともに、認知症者をサポートすることによる暮らしやすい社会の構築に認識を深めていた。
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