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海外ジャーナリストら 薄磯の伝承館へ 震災の脅威と復興の姿に理解深める

 海外のジャーナリスト、インフルエンサー2人が25日、薄磯三丁目のいわき震災伝承みらい館を見学した。東京電力福島第一原発事故の影響から、海外で根強い風評被害の払しょくを図るため、影響力のある外国人を招待し、現状を理解した上で情報を発信してもらおうという県の取り組みで、昨年度から実施している。
 2人は24、25の両日、いわき市などを訪れ、同館では語り部を務める小野陽洋さんから、発生当時の様子や生活再建に向けた取り組みなどの話を聞いたほか、館内を回って震災に対する理解を深めた。
 県では、昨年8月に欧州連合(EU)で県産品の輸入規制が撤廃され、今後は訪日外国人(インバウンド)の需要も見込まれることから、この事業を企画した。1月中旬にはスペイン出身のメディアとフランス出身のインフルエンサーを招待し、相双地方をメーンとしたツアーを行った。
 2度目となった今回の参加者は、国内在住で、スペイン出身のマイテ・ガルシア・アルサマンさん(ジャーナリスト、インフルエンサー)と、ドイツ出身のダニエラ・ポコルニーさん(インフルエンサー)。いずれも写真共有アプリ「インスタグラム」で、日本の文化や食、風景といった写真を投稿している。
 小野さんから、平豊間の自宅で津波にのまれたことや、災害時には真っ先に避難する大切さ、そして地域振興に尽くしている現在について話を受けた。また館内のパネル展示なども真剣な表情で見つめていた。
 自然の驚異に心が揺さぶられたようで、スペイン国営放送の東京特派員キャスターでもあるガルシアさんは、「被災された方のストーリーにとても注目している。自然災害は、世界中どこで起きるか分からない。復興を遂げてきた姿を語っていきたい」と話していた。

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