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東日本大震災から13年 追悼の思いに包まれて 豊間では住民らが献花
11日で東日本大震災から13年を迎えた。平成23(2011)年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード(M)9・0の大地震が起きた。
いわき市では最大震度6弱を観測(気象庁の推計震度分布図によると、市内の一部で震度7の揺れが確認されている)し、468人(直接死293人・関連死138人・死亡認定された行方不明者37人)の尊い命が失われた。
このうち平豊間地区では、市内で最も高い津波8・57mに襲われ、関連死を含め89人が亡くなっている。市は塩屋埼沖の岩礁で押し返された津波が、そのまま豊間海岸に回ったことや、合磯岬から回り込んだ津波が合流したことで、被害が大きくなったと分析する。
13年となった11日は、午前中から豊間中央集会所広場で、慰霊追悼行事が催された。地元住民による献花や、真言宗智山派の青年僧侶の読経が行われている。
参列者の一人で豊間団地の田山光子さん(78)は、叔母・四家リキ子さん=当時(87)=が行方不明のまま。「みんなが献花しているところを、いまもどこかで見守っているのかな」と話し、ありし日の姿を思い浮かべながら、静かに花を手向けていた。
(写真:豊間中央集会所広場で行われた献花)