ファッションブランド「MUTOID(ミュートイド)」を手掛けるデザイナー、あきもとまさあきさん(62)=勿来町在住=の初の個展「あきもとまさあきのファッション展」が、好間町榊小屋のギャラリー木もれびで開かれている。
「洋服が大好きという思いを自由に表現しました」というあきもとさん。ユーズドデニムをさまざまな素材と組み合わせ、ペイントするなどして〝世界に一つだけ〟のオリジナル作品に仕上げたファッションアイテムなど、約100点を展示してる。
あきもとさんは1962(昭和37)年、いわき市生まれ。大学時代に美術家・美術教育者として活躍し、神奈川県横浜市の自宅アトリエで市民の造形教育に尽力した千田高詩さん(1914~88年)に師事した。
大学卒業後は専門学校勤務を経て、ニューヨークに渡米。帰国後、元劇団四季の岩井正弘さんのもとで、昨年亡くなった歌手の谷村新司さんらのステージデザインを担った。
その後、地元に戻り、大手アパレル会社の勤務を経て2012(平成24)年にフリーのデザイナーとして独立。店舗の屋外広告やグラフィック、建築、インテリアデザインなどに幅広く携わってきた。
自宅アトリエで子ども向けのワークショップ(WS)を開くなど美術教育にも力を入れており、独自のブランド「MUTOID」では、自由な表現と自らの「好き」を詰め込んだファッションとアートを追求。同ブランドは東京・代官山、下北沢の店舗で取り扱うほか、自らのECサイトでも販売しているが、個展を開くのは初。
今展ではデニムを素材にしたバッグやアクセサリー、帽子などのファッション小物を中心に紹介。デザイン文字をペイントした2㍍四方のデニム製こたつカバーやアートパネル、昔の農機具「唐箕(とうみ)」にペイントを施した立体作品「明るい農村」など、ポップで遊び心にあふれたあきもとさんの世界観が楽しめる。
15日まで。時間は午前10時半~午後4時半(最終日は午前10時~午後4時)。
(写真:オリジナルアイテムを発表したあきもとさん)
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