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野球ニカラグアU-23代表 29日からいわき市で合宿 新たな国際交流の場に

 野球の中米ニカラグアU-23(23歳以下)代表チームが29日~9月5日、いわき市を訪れ、ワールドカップ(9月6~15日、中国・紹興)に向けた事前合宿を実施する。招へいに向けて動いたのは、平出身で、国際協力機構(JICA)青年海外協力隊員として、ニカラグアで活動した阿部翔太さん(32)。現地で野球を指導した経験を生かし、新たな国際交流の場を提供する。
 阿部さんはいわき光洋高、桜美林大で野球部に在籍。海外での生活を夢見た中で、亡き祖母の「一日一日を大切にね」の言葉を胸に一念発起し、青年海外協力隊に応募して、2016年10月にニカラグアに赴任した。
 ニカラグアは野球が国技とされ、1996年アトランタ五輪では4位となったほか、日本球界や米大リーグにも選手を送り込んでいる。阿部さんが担当したのは、少年向けの野球教室や年代別のコーチで、女子野球の普及にも貢献した。
 帰国後の現在は、青森市で青年海外協力隊の橋渡しをしながら、ニカラグアの野球連盟に協力。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、ニカラグアの初出場を支えた。
 「ニカラグアの選手たちは、まさにハングリー精神が旺盛。野球で大成することを狙っている」と阿部さん。昨年のWBC代表で仲の良いミルカル・ペレス(22)は、大会をきっかけに米大リーグ・マリナーズのマイナーチーム(3A)に所属し、アメリカンドリームに手をかけている。
 今回のU-23代表チームは、選手24人・コーチ12人で構成。30日は東日大昌平中・高やいわき支援学校などを訪問し、国際交流活動を行う。31日には午前9時からいわきFCパーク、午後4時からヨークいわきスタジアムで野球教室を開く。

 滞在に関しては、いわき市や茨城県でスーパーマーケットを展開する「マルト」が支援。一連の活動では、県内のスペイン語を話せる約10人がボランティアで従事する。事前合宿に向け、阿部さんは「特に子どもたちに、野球を通じて海外を身近に感じてもらいたい」と話している。
 (写真1枚目:ニカラグアU-23代表 2枚目:今回の取り組みについて語る阿部さん)

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