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好間―三和の国道49号バイパス計画 9月以降にドローンで測量調査へ

 国土交通省が防災事業としてバイパス整備を計画している、好間町北好間字猪ノ鼻から三和町合戸字入藪地内までの国道49号の延長3・9kmについて、磐城国道事務所は30、31の両日、同区間の地権者と計画沿線住民らを対象とした説明会を実施した。
 9月以降から路線の測量調査を開始するにあたり、同事務所では事業の概要と作業内容を説明し、災害による通行止めや交通事故のリスク軽減に向けて理解を求めた。
 国道49号の好間・三和区間では豪雨によるのり面の崩落、落石などの土砂災害が頻発するため、連続雨量が200mmを超えると通行止めにする事前通行規制(延長4・5km)を設けている。
 昨年9月の豪雨災害では約9時間の通行止めに。同区間ではおおむね3年に1度の頻度で通行止めが敷かれており、並行する磐越道も通行止めになるなど、いわき市と郡山市を結ぶ幹線道路機能として課題を抱えている。また急こう配や急カーブが連続することから、対向車線へのはみだしによる正面衝突などで重大な交通事故が頻発。重大事故の発生率が直轄国道の約5倍の箇所もある。
 土砂災害と交通事故のリスク軽減を図るため、このうち3・9kmを事業化。トンネル2基、橋3基を含めた事業費は約200億円と見込まれている。建設工事の開始時期などは示されていないが、9月以降からドローンを活用した測量作業を開始。その後、道路設計と地質調査に入り、来年度以降に設計説明会を行う予定だ。
 30日夜に好間四小体育館で行われた説明会では、道路予定幅の中心から計画の形状にあわせ、左右約50~80m、最大約160mの範囲での測量が予定されており、地権者や住民に対し、土地への立ち入りや細枝、下草の必要最小限の刈払いについて理解を求める説明がなされた。
 整備計画の概要などは、磐城国道事務所のホームページ<こちら>まで。
 (写真:測量調査に向けた説明会)

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