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磐城桜が丘 10月13日に初の東日本学校吹奏楽大会「感謝の気持ち届けたい」

 第24回東日本学校吹奏楽大会の高校の部は10月13日、茨城県水戸市の水戸市民会館「グロービスホール」で開かれる。いわき市からは磐城桜が丘が東北代表として初出場を決めており、部員たちは本番に向けて練習に力を入れている。部長の馬目美羽さん(18)=3年、フルート=は「お世話になった方々に感謝の気持ちを届ける演奏にしたい」と意気込んでおり、初めての大舞台にも気負いはない。
 東日本大会は開催趣旨の一つに、少子化を踏まえた中学・高校の少人数バンドの育成と交流を掲げており、北海道、東北、東関東、西関東、東京都、北陸の各支部代表18校が出場。高校の部は30人を奏者の上限とし、7分以内に1曲を演奏する。
 東北大会にあたる「第67回東北吹奏楽コンクール」は7日、岩手県奥州市の同市文化会館Zホールで開催され、高校小編成の部で磐城桜が丘は金賞・代表に輝いた。いわき市は吹奏楽が盛んな地域として知られているが、少子化の影響で大編成を組む中学・高校は減少の一途をたどる。磐城桜が丘は昨年度、初めて小編成部門に挑戦し、東北大会で金賞を獲得したが、惜しくも代表を逃していた。
 本年度の楽曲は、1963年のケネディ米大統領暗殺事件がモチーフの「クロスファイヤ ノヴェンバー 22 J.F.K(2023年版)」(樽屋雅徳作曲)。送別の場で使われる讃美歌「神共にいまして」に始まり、いまなお謎に包まれる事件の様子とともに、ケネディの希望や無念の思いが複雑かつ壮大に描かれており、高い技術が求められている。
 「本年度の目標である『Bravo!な音楽』を実現するため、聴いてくださる方に感動を伝えたい」と馬目さん。学年の垣根を越えて仲が良いことが自慢で、互いに切磋琢磨しながら日頃の練習を進めてきた。(Bravo=ブラボー 賞賛や喝采に対する掛け声。「素晴らしい」「見事だ」の意味を持つ)
 馬目さんを支えるのは副部長の瀧澤朱音さん(18)=3年、トロンボーン=と、学生指揮者の高木里菜子さん(17)=同、ホルン=だ。馬目さんについて、瀧澤さんは「いつも明るいことが一番の特徴」と笑顔で語り、高木さんも「何か困ったことがあったら、率先して動いてくれる」と頼りにしている。
 本番は出場18団体の3番目で、午後2時半演奏開始を予定する。残り3週間あまり。さらなる高みを目指し、ひたむきに練習に励んでいる。
 (写真:練習に励む磐城桜が丘高吹奏楽部)

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