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東日大昌平 高校野球・秋の東北大会は8強で終える 青森山田に0-4

 春のセンバツ(選抜高校野球大会)につながる「第77回秋季東北地区高校野球大会」(同地区高野連など主催)は16日、大会4日目を迎え、ヨークいわきスタジアムで準々決勝の残り2試合が行われた。4年ぶりに秋の東北大会初戦突破を果たした東日大昌平は、初の2勝目をかけて第1試合に登場したが、青森県第1代表の青森山田に0―4で敗れ、準決勝進出はならなかった。
 相手は青森県の秋の優勝校で、今年夏の全国大会では優勝した京都国際に2―3で逆転負けしたものの、準決勝進出を果たした青森山田。そのときのメンバー8人が残っている今大会の優勝候補相手に、東日大昌平は慣れ親しんだ地元のヨークいわきスタジアムで果敢に立ち向かったが、敗れた。
 三回と五回の失点は四球や失策、暴投が絡んだ。右下手投げの長谷川極(2年)、左腕の宗田悠治(同)、そして右の本格派エース伊奈蓮樹(同)と東日大昌平が誇るタイプの異なる3投手が強力打線を長打なしの8安打に抑えただけにミスが惜しまれた。中でも伊奈は三回途中から登板し、自らの暴投で1点を与えたものの、六回3分の1イニングを被安打2、1失点に抑えて開催地の代表校として意地を見せた。
 「初めて知るレベルの高さだった。三振を取ろうとスプリットを低めに投げて暴投になってしまったが、この試合では今までのような速球だけでない、真っ直ぐでも角度を付けたり、球速の遅い変化球でも通用することを実感できた」と敗戦の中で収穫を得た。
 トップバッターでいきなり安打を放った武山幸平(2年)は守備で見せた。六回と九回、レフトファールゾーンに落ちる飛球に体を張ってスライディングして捕球するファインプレー! 味方を勇気づけ、球場の観衆を沸かせた。「投手が苦しんでいただけに、何とか助けたいと思って必死で飛びついた」
 選手たちのプレーを見守った江井康胤監督は「相手は3イニングずつの継投で、みんなボールにキレがあり、打線が単発でしか対応できなかった。しかしここまで来られて実績のあるチームと本気の勝負ができた。1つのミスが命取りになること、自分たちに足らない部分がわかったはず。やることは山積みしている。練習を積んで、来シーズンに供えたい」と巻き返しを誓った。
 (写真:試合を終えた東日大昌平ナイン)

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