内郷地区の夏の風物詩として親しまれている「いわき回転やぐら盆踊り大会」(いわき回転櫓=やぐら=盆踊り実行委員会主催)を題材とした、「回転櫓児童の絵コンクール」で、綴小5年の野口蘭さん(10)の作品が最優秀賞に輝いた。
作品は来年8月13~15日の3日間、JR内郷駅前広場で開催予定の第70回大会の告知ポスターに採用される。表彰式は11月18日、内郷綴町のクレールコートで行われる。
いわき回転やぐら盆踊り大会は、常磐炭礦労働者の慰労と炭鉱事故犠牲者を慰霊する行事として、1952(昭和27)年に始まった。
実行委員会(四ッ倉隆裕実行委員長)では次世代を担う地域の子どもたちに回転やぐらの伝統や意義を知ってもらうため、地元内郷地区の5年生を対象に毎年同コンクールを実施。夏休みの宿題として募集したところ、6校から145点の力作が寄せられた。
四ツ倉実行委員長と市立美術館学芸員の伊藤圭一郎さんが審査員を務め、実行委員の三室千鶴子、小堀亨、浅野直登さんが立ち会う中、時間をかけてじっくりと最優秀賞1点と、優秀賞2点、審査員特別賞3点を選出した。
〝地元愛〟がよく表現された力作ぞろいとなり、最優秀賞に輝いた野口さんの作品は、会場の賑わいや櫓の上で笛を吹いたり踊っている人たちの動き、回転櫓が光り輝いて夜のまちを照らしている風景など、祭の楽しい雰囲気を上手く表現していることが高く評価された。
その他の受賞者は次の通り。
▽優秀賞=藤原なこみ(御厩)古市心温(宮)▽審査員特別賞=岡田義将 田中陽毬(以上高坂)松﨑華凛(御厩)
(写真:最優秀賞に輝いた野口さんの作品)
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