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東日本国際大出身の巨人・船迫大雅 プロ野球新人王に いわき市関係16年ぶり

 東京都内で26日に開催された「NPBアワーズ」。最優秀新人賞は、セは巨人の船迫大雅投手(28)に、パは西武の武内夏暉投手(23)に決まった。2年目の船迫は51試合に救援登板し、4勝0敗、22ホールドをマーク。巨人では2022年の大勢以来、21人目の最優秀新人となった。
 ◆船迫納得 51登板
 28歳で新人王を獲得した巨人の船迫は、「143試合ベンチ入りできたのは、自分の中でよく頑張ったかなと思う」と納得の表情で振り返った。
 西濃運輸からドラフト5位で入団し、今季が2年目。リード、ビハインドいずれの局面も任され、僅差の場面で何度もマウンドへ。6月から7月にかけて11試合連続無失点をマークするなどブルペンを支え続けた。
 幾度となく火消しに成功したが、脳裏に焼き付いているのは敗戦につながった試合だ。9月14日のヤクルト戦で、2点ビハインドの六回、2番手でマウンドに上がり、村上宗隆に特大ソロを浴びた。甘くなった初球のシンカーだった。何げなく普段と違う配球で投じた球種が被弾につながり、「やるべきことを芯を通してやらないと、ああいう事故が起こる」と猛省。失敗から得た学びを胸に刻んだ。
 1年間、存在感を放ち続けた右腕は「チームが日本一になるために貢献できる投球をしたい」ときっぱり。早くも来季を見据えていた。(浜口真実)=読売新聞社配信
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 船迫は宮城県蔵王町出身。聖光学院高(伊達市)で主戦として活躍し、3年夏は甲子園8強進出に貢献した。東日本国際大でも大黒柱を務め、横手投げの右腕として巧みな投球を披露。2度のリーグMVPと通算34勝を引っ提げて、プロ志望届を提出したが指名漏れの悔しさを味わった。西濃運輸でも努力を重ね、4年間の社会人を経てプロの世界に羽ばたいた。
 いわき市関係の新人王は、08年のオリックス投手で、現在は球団スカウトの小松聖さん(小名浜一中―勿来工業高)以来16年ぶり。東日本国際大出身で個人賞を受賞するのは初めて。
 (写真:表彰式で握手する最優秀新人賞を受賞した巨人の船迫=右=と西武の武内)

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