神奈川県横浜市で「裂き織り工房 樹絲布(きしの)」を開いている作家、小野博子さんの「小野博子の裂き織り展」が11日まで、泉町二丁目のアートスペース泉で開かれている。
小野さんは福岡県久留米市生まれ、東京芸大美術学部デザイン科の卒業制作で「織り」の伝統にふれ、同大学院を修了したのち、京都でさらに染織の技術を磨いた。
その後、喜多方市の北熱塩加納村で芸術家たちが立ち上げた「工房ゆずりは」の活動に参加し、村で共同生活を送りながら作品作りに励んだ。
古い綿布を染め、細く裂いて撚りをかけることで、軽く、型崩れしにくい生地が完成させている。赤や青、緑などをメインカラーに、色彩鮮やかに仕上げたバッグやカードケース、帯や帯留めなどの和装小物、ブローチなどが並ぶ。「潮騒」「錦秋」と名付けたタペストリーも見ごたえがある。
小野さんは「ぜひ手に取ってその軽さや手触りを確かめてほしいです」と話している。休廊日は木曜。開廊時間は午前10時半~午後5時(最終日は午後4時まで)。
(写真:作品を前にする小野さん)
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