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小川町上平の柴原街道踏切 26年度までに拡幅へ 登下校時の安全な環境を
小川町上平の柴原街道踏切について、踏切道改良促進法に基づき、改良工事を進める計画が固まった。
柴原街道踏切は磐越東線小川郷―江田駅間の市道上平・駒込線にあり、小川小や小川中の児童・生徒の通学路となっているが、車道幅は4・7mと車同士がすれ違い出来ない狭さで、歩道も設けられていない。このため安全を確保するため、片側に歩道を設けた上で2車線の12・1mに拡幅する。2026(令和8)年度までに完了する見通し。
改良工事に向けては、2021(令和3)年4月に「改良すべき踏切道」に指定されたことを受け、市や県、国、県警、JR東日本、市教委で構成する協議会で、国土交通省に提出する計画が策定された。国土交通省東北地方整備局によると、交通量は1日あたり897台、歩行者は同155人、列車は同14本。
市では計画に先立ち、22年度から接続する市道280mの改良工事に着手。同じく26年度までに終える見通し。現地では登校時間帯の午前7時~8時の間については、車両の通行が禁止されているが、下校の時間帯に規制はない。児童や生徒たちが踏切を渡る際には、より慎重に車両が徐行している姿が見られた。
こうした動きに、小川小でも「子どもたちが日常的に使うのでありがたい」と歓迎の声を寄せている。柴原街道踏切が改良されると、現時点でいわき市には踏切道改良促進法に基づき、対策を必要とする踏切はなくなる。
(写真:柴原街道踏切を使って下校する小川小の子どもたち)