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いわき市舞台のTikTokショートドラマ 地元出身の早坂架威さん手がけ話題に
いわき市出身の俳優兼マルチクリエーターとして活躍する早坂架威さん(28)=ごっこ倶楽部所属=が手掛ける本市の観光プロモーションドラマ「しあわせの風吹く島」1~2話が、1月末に動画投稿サイトTikTоk(ティックトック)の「ごっこ倶楽部」公式チャンネルで公開された。
Z世代の若者に人気の「縦型ショートドラマ」を観光PRに活用した、いわき市初の試み。公開からわずか1週間で100万回再生を達成し、「修学旅行で行ったハワイアンズが懐かしい」など多くのコメントが寄せられている。
JRグループ各社と全国の自治体、観光事業者が共同で行う全国最大規模の観光キャンペーン「デスティネーションキャンペーン(DC)」が、2026(令和8)年に福島で開催されることが決定。今年4月からがプレ期間となることから、市、いわき商工会議所、常磐興産、いわき観光まちづくりビューロー、いわき湯本温泉旅館協同組合で組織する「いわき観光共同キャンペーン実行委員会」が、早坂さんの所属する動画クリエーター集団「ごっこ倶楽部」に制作を依頼した。
ごっこ倶楽部は2021年5月に早坂さんら俳優仲間5人が都内で結成。「日常で忘れがちな小さな愛」をテーマに、SNSで縦型ショートドラマを公開し、若者たちから絶大な支持を集めている。
今回のドラマは早坂さん自ら原案、監督、主演を務め、昨年11月後半ごろ、オールいわきロケ撮影を行った。上京した若者が、ふるさとの良さや自分自身の幸せ、居場所を再発見していくストーリーで、短いドラマのなかに心の機微や印象的な言葉が散りばめられている。
国宝白水阿弥陀堂やスパリゾートハワイアンズ、小名浜港1、2号ふ頭のアクアマリンパークなどを舞台にロケを敢行し、メヒカリの唐揚げや長久保のしそまきなど、人気の名産品も登場させた。
いわき民報が昨年7月に行ったインタビューでも「地元いわきに貢献するのが今後の目標」と語っていた早坂さん。動画の公開に合わせてビューローが行ったインタビューでも夢がかなった喜びを語り、「自分自身、思いの詰まった作品。上京などでふるさとを離れた経験のある人、子どもを送り出した人、それぞれに共感してもらえる部分があると思う。ドラマを楽しんでもらい、いわきのよさを知ってもらえれば」と語っている。
(写真:早坂さん=左から2人目=ら登場人物のイメージカット)