ニュース
いわき市の25年度予算案 主要事業<6>豊かさを創る②
(21日から続く)
【IV.豊かさを創る】
2.農林水産「稼げる農林水産業」
新規の福大食農学類とともに歩むプロジェクト事業に482万7千円。いわき市の農業課題をテーマに、現地でのフィールドワーク、グループワーク、報告会を予定する。
継続するものとしては、豊かな森づくり担い手確保育成支援事業に1億3979万8千円。各種費用の一部を補助する。いわき産農産物等魅力アップ事業は3332万3千円。東京電力福島第一原発事故に伴う風評払しょくに加え、新たなファン層の獲得・拡大による消費拡大を目指す。
農業人材力強化総合支援事業は2585万8千円。新規就農や経営継承に対する負担軽減のため、交付金の設定や、機械等の導入支援を実施する。常磐ものブランド力強化発信事業は2千万円。常磐もののブランド強化や認知度向上を目指し、首都圏飲食店を活用したプロモーション、バイヤーと連携した新たな販路開拓などを予定する。
海の魅力!いわき浜っ子総合学園事業は535万6千円。若い世代に向け、漁港・加工場での社会科見学や、魚のさばき方教室を開催する。
3.観光/文化/スポーツ「魅力的なコンテンツづくり」
新規事業は3つ。ナショナルサイクルルート指定推進事業に2億2478万7千円。いわき七浜海道を含む浜通りの約200kmが来年3月までに、日本を代表する自転車道「ナショナルサイクルルート(NCR)」に指定される動きを踏まえ、走行環境整備やイベント開催を進める。
ふくしまデスティネーションキャンペーン推進事業は929万1千円。大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」のうち、今年4~6月のプレ期間に合わせ、内郷白水町の国宝白水阿弥陀堂で「新緑のライトアップ」を4月27日~5月6日に実施するほか、観光客の受け入れ体制を強化する。
観光情報発信・商品開発事業は1099万9千円。訪日外国人(インバウンド)向けに、観光資源の把握や地域商品の掘り起こし、国内外への情報発信、特産品開発の方向性決定を手がける。
前年度から拡充するものとして、全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会開催支援事業に673万2千円。全国高校総体(インターハイ)」のサッカー男子について、開催自治体の一つとして支援する。
継続する取り組みのうち、サポーターウェルカム事業は600万3千円。サッカー・J2いわきFCのホーム戦に合わせたPR・おもてなしを展開。広域観光推進事業の30万円では、いわき市と茨城県北茨城、高萩市の枠組みで観光振興に努める。
(写真:2015年のふくしまDCより国宝白水阿弥陀堂ライトアップ。今年4月にも行われる)