ニュース
いわき市議会2月定例会 一般質問2日目から 保育士不足、入札制度など
市議会2月定例会は2月28日、一般質問が続いた。紙面から2日目の主な市の答弁を紹介する。
<県道小野・四倉線の小川から川前にかけての崩落に関して>
市毛芳幸土木部長 東日本台風によって、約10kmの区間で8カ所の道路崩落が発生。既に4カ所の本復旧工事が完了し、崩落個所が連続する3カ所については一体的に工事を進めており、3月末までに完了する見込み。県に今後も働きかける。
<先端技術等で介護の現場の負担軽減に向けた支援はできないか>
佐々木篤保健福祉部長 市は昨年9月、市内の大学や高校、医療、介護、福祉の関係者などで構成する「福祉介護人材確保に向けた検討部会」を設置した。介護ロボットやICT(情報通信技術)などの活用は、業務改善や働きやすい環境づくりにつながるので、今後は部会を通じ、先行事例の導入効果等の情報共有を図り、市内事業所に普及させていきたい。
<保育士不足に対する今後の取り組みは>
長谷川政宣こどもみらい部長 来年度から保育の魅力を伝える「夏休み保育等現場体験」について、参加回数を1人につき1日から、最大3日に拡充。また「保育体制強化事業費補助金」を創設し、民間保育所等で子育て経験者などを周辺業務に活用できるよう支援する。
保育DX(デジタルトランスフォーメーション)も進め、公立保育所等に保育業務支援クラウドサービスを導入。組織も改め、保育・幼稚園課を新設し、新たに「幼保人材育成専門員」を配置し、指導・助言・研修による人材育成を強化する。
<災害に備えて各家庭で備蓄を増やす取り組みは>
松島良一危機管理部長 家庭内備蓄の推進に向けては、これまでも学校や自主防災組織などに対する出前講座をはじめ、おやこ防災キャンプ等の機会をとらえて周知を図ってきた。また本年度からは乳幼児健診に訪れた保護者に対し、チラシと併せて賞味期限が短い液体ミルク缶を配布している。
<市の入札制度に新たに取り入れたランダム係数の範囲について>
西川謙太財政部長 ランダム係数の範囲の設定に関しては、計数の範囲が広くなるほど、公表されている情報を基に、事業者が適切に積算する意欲を阻害する恐れがあり、他の自治体も参考に一定程度に狭めた。
(資料写真:いわき市議会)