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石破首相 自民党新人議員に商品券配布 坂本竜太郎氏「中身確認せずお返しした」
石破首相(自民党総裁)が今月3日夜に当選1回の自民党衆院議員15人と首相公邸で懇談した際、首相の事務所関係者が出席議員それぞれの事務所を訪れて各10万円分の商品券を配布していたことがわかった。
首相は13日深夜、首相公邸で記者団の取材に応じ、自らの指示で配布したことを認めた上で「会食のお土産代わりに(出席議員の)ご家族へのねぎらいなどの観点から、私自身のポケットマネーで用意した」と述べた。
政治資金規正法では、政治家個人の政治活動に対する金銭などの寄付は原則として禁止されているが、首相は「政治活動に関する寄付ではない」などとして、今回の配布は「法的には問題がないと認識している」と強調した。
一方、過去にも同様の会合の際に「渡したことはある」と明らかにし、「大勢の皆様に色々とご心配をおかけしていることについては、大変申し訳ない」とも語った。
複数の出席議員らによると、懇談会に先立ち、首相の秘書が、衆院議員会館内の各議員事務所を訪れ、商品券を手渡したという。出席議員の一人は、読売新聞の取材に「気持ちだけいただき、返却した」と語った。出席議員のほとんどが商品券を返却したとみられる。
政府・与党は「政治とカネ」の問題もあり、厳しい国会運営を余儀なくされている。自民旧安倍派で政治資金収支報告書に不記載が判明した議員に対する野党の批判も続いている。衆院では現在、企業・団体献金のあり方を巡って政治資金の透明性などが議論になっている。(読売新聞社配信)
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いわき市関係では、坂本竜太郎氏(44)=植田町=が該当する。坂本氏は14日、いわき民報社の取材に対し、石破氏側が自身の衆院議員会館内の事務所に商品券を持参したことを認めた。
その上で「あくまで先方が置いていった。私は贈答品に関しては、相手がどなたであっても受け取らないことにしており、中身を確認せずお返しした」と述べた。
(資料写真:国会議事堂)