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いわき市の新型コロナ 今夏のピークこれからか 全国では変異株「ニンバス」拡大
いわき市では新型コロナウイルス感染症が拡大傾向にある。20日に発表された県感染症発生動向調査報告によると、11~17日に市内の定点医療機関から64人(前週比15人増)の報告があった。
1定点医療機関あたりの人数は7・11で、7を超えるのは今年2月3~9日以来。県内全体では373人(同117人増)。会津の76人、郡山市の70人、いわき市の64人と続いた。
全国的にも感染が広がっており、特に今年2月ごろに中国や台湾で流行した変異株で、オミクロン株から派生した喉を突き刺すような痛みを伴う「ニンバス」が増加しているという。
いわき市では例年、お盆期間やお盆明けに患者数が増えるが、市保健所によると、今年は拡大のペースがやや遅いため、これからピークを迎える可能性があるとされる。
高齢者や基礎疾患がある人が感染すると、重症化するリスクは変わらないため、市保健所では引き続き関係機関を通じ、日常の対策を呼びかけている。
また新型コロナウイルスは感染しても発熱などの症状が出ない場合があり、気が付かないうちに周りに広げてしまう可能性があると指摘。発熱がなくても、体調に異変を感じたら、早めの療養と医療機関へ受診相談を求めている。
(資料写真:いわき市役所本庁舎)