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学法石川の大栄利哉(洋向台出身)東北楽天から4位指名 いわきからも祝福の声
プロ野球の新人選択会議(ドラフト会議)が23日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で開かれ、東北楽天ゴールデンイーグルスから、いわき市洋向台出身で、学法石川高の大栄利哉捕手(18)が4位で指名された、
大栄は永崎小4年の時、兄・陽斗さん(24)=トヨタ自動車=の影響で野球を始め、小名浜少年野球教室でプレー。石川義塾中、学法石川高に進学し、高校では1年秋からベンチ入りし、4番捕手として活躍した。
昨春の選抜高校野球大会(センバツ)に出場し、今年9月にはU―18(18歳以下)ワールドカップのメンバーに選ばれ、日本代表の一員として準優勝に輝いた。178cm、85kgの恵まれた体格で、高校通算13本塁打を挙げている。
東北楽天は指名にあたり、「セカンドスロー1・8秒を切る驚異的な強肩と、思い切りの良い打撃が光る打撃型捕手」と評価している。
石川郡石川町の同校で、指名後に記者会見が行われ、「心の底からホッとしています。4位は予想以上の順位」と安ど感をにじませた大栄。一番成長できた福島の地から指名を受けたことに感謝し、プロでは自分の名前を大きく示したいと重ねた。
目標はオリックス・バファローズの森友哉のように打てる捕手。将来に向けては「たくさんの人に応援される選手になれるよう、焦らずに1年1年技術力を高め、最終的には正捕手を目指したい」と意気込んだ。
東北楽天の指名に、いわきからも祝福の声が寄せられた。小名浜少年野球教室の小和口有久監督(77)は「後輩たちに夢を与えてくれる。小学生の時からプロ野球選手を目指していたので、本当にうれしい」と喜んだ。
当時から長打力には非凡な才能があったといい、6年生の時に練習する小名浜東小校庭のネットを越え、道路の先にある民家の窓ガラスを割ったことは忘れらない。「そんなことは30年以上教えているが彼しかいない。高卒プロで捕手は大変だと思うが、一流選手になってほしい」と目を細めた。
(写真:指名を受けて笑顔で会見に臨む大栄。右は学法石川高の佐々木順一朗監督)