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小川出身の舞踏家・柴崎正道さん 11月7日にアリオスで公演 ソプラノと共演

 前衛芸術家の土方巽が日本固有の現代舞踊として創始した「舞踏」。『Butoh(ブトー)』として国際的に評価を高めた舞踏集団「大駱駝艦」に出合い、その世界に飛び込み、欧米で目覚ましい活躍をみせる小川町出身の舞踏家・柴崎正道さん(67)が11月7日、いわき芸術文化交流館「アリオス」で自身初の『凱旋公演』を行う。
 舞台ではポーランド出身で、欧州の一線で飛躍するコロラトゥーラ・ソプラノ歌手とコラボレーションし、独自の世界を表現する。柴崎正道プロジェクト主催、ポーランド広報文化センター後援。
 今回共演するのは、ポーランド生まれのコロラトゥーラ・ソプラノ歌手のカタジナ・ドンダルスカさん。15歳で声楽を始め、欧州最大規模で最高権威を誇るクラシックの祭典「ARD国際音楽コンクール」では超絶技巧を伴う高音域が絶賛を浴び、2018年にはその芸術的業績が評価され、母国の県知事から同県の象徴との称号を受けるまでに。
 ふたりは23年にチェコで開催された芸術や科学、技術分野の学際的国際会議のオープニングで共演するなど、親交を深めており、今回の舞台では、19曲の歌謡集を残しているショパン歌曲の代表的な演目を披露する。
 「ポーランドは非常に親日で、私を快く受け入れてくれた。18世紀後半から123年のもの間、国家として世界地図から姿を消したが、その苦難の時代に祖国を失った人たちの愛国心と民族的アイデンティティを支えたのが、ショパンの歌曲」と柴崎さん。舞台に先立ちいわき民報社を訪れ、「日本人の心に響く哀切な響きと、私の舞踏との絡みを観てほしい」と来場を呼び掛けた。
 開演は午後6時半(開場は同6時)。チケット料金は全席自由で3千円。アリオスチケットセンター=電話(22)5800=で購入できる。
 (写真:凱旋公演を果たす柴崎正道さん=本人提供)

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