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磐城平城しろあと公園 供用開始の日迎える 体験学習施設の愛称「緑天庵」に
平字旧城跡の磐城平城本丸跡地で11日、「磐城平城しろあと公園」が供用を開始した。初日は記念式典が催され、園内の体験学習施設の愛称が御殿にあった茶室にちなんで「緑天庵」と発表された。
公園の広さは約1・5ha。入り口は3カ所で、メインの芝生広場に加え、憩いの広場や展望デッキを有している。体験学習施設は平屋建てで、茶道や華道などに活用されるほか、磐城平城にまつわる歴史をCGやジオラマで鑑賞できる。
式典で内田市長があいさつに立ち、「江戸時代の政治・文化の中心として、本市の歴史を語る上で欠かさない場所。市民の日常の憩いの場に加え、茶道・華道といった文化活動の場として活用するとともに、インバウンド(訪日外国人)を含めた観光振興につなげていきたい」とあいさつした。
坂本竜太郎衆院議員、森雅子参院議員が祝辞を述べた。
また開園に合わせ、磐城平藩を治めた安藤家から掛け軸3幅が寄贈された。古代中国・周王朝の基礎を築いた文王、聖獣の麒麟(きりん)、伝説の霊鳥・鳳凰(ほうおう)がそれぞれ描かれている。式典の席上、御家流茶道十七世宗家、安藤家御家流香道十二世の安藤綾冠さんに感謝状が贈られた。
磐城平城は1603(慶長8)年から12年かけて、磐城平藩の初代藩主・鳥居忠政が城下町と合わせて整備したとされ、1868(慶応4)年の戊辰戦争によって落城した。
太平洋戦争後に磐城平城再建の機運が高まり、1965(昭和40)年に地元有志が工事に着手したが資金難でとん挫。現地は長くそのままになっていたが、2008(平成20)年以降、まちづくりの観点から利活用に対する議論が盛り上がり、市が17年から公有地化の取り組みを始めた。
(写真:供用開始に合わせたテープカット)