ひまわり信用金庫(本部・平字二町目、台正昭理事長)は13日から、「集音器付き軟骨伝導イヤホン」を市内16支店と1出張所に導入した。市内金融機関では、同金庫が初となる。
同イヤホンは、耳の入り口付近の軟骨に振動を与え、音源を発生させることで空気の波動から鼓膜が震え、音が聞こえる仕組みになっている。装着部分が球体のため、汚れも簡単に拭き取れるなど、衛生面でも利点があるほか、耳穴をふさがず軽く添えるだけで音が聞こえ、一般的なイヤホンに比べ痛み、音漏れが少ないという。
同金庫では高齢の利用者が多く、窓口での対応時にプライバシー保護や職員とのコミュニケーション向上の観点から、同イヤホンを取り入れた。本店営業部(平字祢宜町)、小名浜支店岡小名出張所(小名浜岡小名)に2台、他店舗は各1台を窓口に用意し、必要に応じて希望者に貸し出している。
同日は同金庫本店営業部でデモンストレーションが行われ、台理事長が立ち会った。同店を利用する松本幸恵さん(72)=平=は「使いやすく、大声を出さなくてもよく聞こえるので、とても助かる」と話し、イヤホンを通して台理事長や職員との会話に花を咲かせていた。
同金庫は、昨年3月まで取り扱った「第15回懸賞付き地域貢献定期預金 心ときめき」の預かり残高の0・01相当額に寄付金を加え、同イヤホを市に30個、市社会福祉協議会に10個を寄贈している。
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