商店街ひろば
京都の陶芸家・五代真清水蔵六さん 17日まで茶陶展 平・小野美術
京都の陶芸家・五代真清水(ましみず)蔵六さんの「茶陶展」が17日まで、平字中町の小野美術で開かれている。
真清水さんは1962(昭和37)年、京都府出身。唐津焼に魅せられ、故西岡小十氏のもとで10年の修業を積んだのち、父で四代蔵六に師事した。1998(平成10)年、佐賀県唐津市に割竹式登窯を設け、朝鮮、唐津陶を中心に作陶を始め、2012(平成24)年秋に五代目を襲名した。
作風は、伝統的な京都茶陶と唐津焼の重厚さが融合した、力強く温かみが感じられるのが特長。特に唐津の山土で成形し、稾灰釉で焼成したあと、上絵付けする手法を用いた「南天に菊茶碗」「青楓に川蝉茶碗」などは四季の風情が漂い、来場者の目を引いている。
今回の個展は県内初となり、新作を含めた水指、茶碗など約70点を展示販売している。真清水さんは「唐津と京都の融合した焼物です。この機会にぜひご覧ください」と話している。17日まで在廊予定で、作品の解説などを行うほか、22日まで茶席が用意されている。
時間は午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)。問い合わせは、小野美術=電話(35)0383=まで。
(写真:来場を呼びかける真清水さん)