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2014.03.27

球春到来!甲子園球場では、紫紺の優勝旗をかけた、球児たちの熱い戦いが繰り広げられている。そんななか、ひときわ目を引く試合があった。それは小山台高校と履正社高校の試合だ▼関西の強豪校に対して21世紀枠で出場の都立高校。結果は11対0。スコアだけを見れば履正社高校の圧勝に終わったつまらない試合かもしれない。ただ、見終わった後の充実感は、感動と共に今も心に残っている。力の差は歴然だったが、選手誰一人として最後まであきらめることなく全力で立ち向かう姿、それを支える、今大会一番、いや、今までも見たこともない大応援団▼代表が弱くては恥ずかしい、強くなくてはいけないと言う人もいる。ただ、高校野球に限ってはプロ野球でいう、敗戦処理的な言葉は存在しないし、いかなる場合においても全力なのだ▼勝ち負けはあくまでも結果でしかなく、重要なのは過程だ。流した汗の量が見える試合、それが高校野球のベストゲームだ。

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