2014.05.17
大惨事となった韓国のフェリー沈没事故をニュースで見聞きしながら、ふと1969年の映画「ポセイドンアドベンチャー」を思い出し、あらためて見返してみた▼この映画では、豪華客船が巨大な津波により船底が海面を向く逆さまの状態で転覆。船内が徐々に浸水する中、救助が来る間、どこに避難するかが生死の分かれ道となった▼結局、牧師に従って船尾側に逃げたわずか6人が生き残るわけだが、パニックの中にあってなお冷静沈着で勇気ある行動、リーダーシップの大切さが浮き彫りにされた。フェリーではどうだったのだろう。この事故では「動かないように」という船内放送の指示に従って逃げ遅れた子どもたちが犠牲になったのだが、映画のようなリーダーはいなかったのかと思う▼生死をかけたパニックの中、瞬時に正しい判断を下すことの難しさを知らされた。東日本大震災の津波のときも同様。万が一のときの心の備えを普段から気を付けておきたい。