2015.01.10
20歳―。人生を4×100㍍リレーで例えれば、第2走者にバトンを渡すあたりだろう。ここからバックストレートで一気に加速していくのだが、第3走者につなぐまで最初の転機を迎えて、ライバルたちと少しずつ差が出るのもこれからだ▼だから若い今、学生であれ社会人であれ、今度は〝やらされる〟のではなく、自ら進んで課題を見つけ、学ばなければならない。その蓄積が後半生につながる第3走者としての自分のスタミナになる▼ちなみに、20歳のとき、ビル・ゲイツはマイクロソフト社を創業し、修道女アグネスは〝テレサ〟という修道名を選び世界の〝マザー〟となるべくスタートを切った。また、松坂大輔投手は既に7000万円もの年俸を稼ぎ、球界のエースに君臨していた▼「失敗してもやり直せる」。今から37年前に地味な成人式を迎え、疲れ切った第4走者の身のおじさんの目には〝若さ〟という人生のアドバンテージをもつ20歳がうらやましい。