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2015.08.08

2020年東京五輪では、メーンの新国立競技場建設問題に続き、エンブレムでもケチがついた▼1964年東京五輪のシンボルマークを思い出す。「日の丸」と金色に輝く「五輪」「TOKYO1964」を縦に並べた組み合わせはシンプルだが、とても気品があった。丹下健三氏がデザインした国立代々木競技場のつり屋根の曲線の美しさは今見ても斬新だ▼斬新さで言えば、市川崑氏が総監督を務めた五輪の記録映画や100㍍のスタートをとらえたポスターも51年たった今も色あせない。戦後の成長期の、日本人の持つオリジナリティーがいかんなく発揮された結果といえるだろう▼震災後のいわきの新しいまちづくりも、市民がもつオリジナリティーを復興の柱として推進していかねばならない。震災前よりいいまちに――。30年後、50年後の市民に評価してもらえるようないわきの未来を決める重要な役割が、われわれに課せられているといえるのではないか。

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