2016.03.07
子どもたちがどんな教育を受けたかで、国の将来が左右されると思っている。逆に言えば、教育を担う学校、教職員の責任は大きいということだ▼開催中の市議会で、市教委は市内公立小・中の教職員の時間外勤務の現状を示した。月100時間以上が53人で全体の2・9%、数人は150時間に及ぶという▼また、部活動指導の負担も指摘された。部活動は、児童・生徒の成長に多くの好影響がある。一方で、放課後や週末の練習等における指導教諭の負担も大きい。児童・生徒の充実感、達成感の背景に指導教諭の熱意と努力があることは明白だ▼が、もしそこに過度の負担があったとしたら…。負担が過ぎれば、心身に影響が及ぶ。そこから生じる問題は、本人の健康面だけではないだろう。心身に不調を来した人間に、子どもたちを適正に導くことができるのか、という疑問が生じる。子どもたちを健やかに育てるには、それ以上に導く側への配慮も大切になると考えている。