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2016.06.25

小川町から国道399号を北上し、東電福島第一原発事故から5年を経て、ようやく全村で避難区域が解除された双葉郡川内村に行ってきた▼お目当ては平伏沼のモリアオガエルだ。詩人の草野心平つながりでこの天然記念物のカエルの存在を知り、毎年樹上に産卵するこの時期に出かけている▼帰る途中に、名誉村民でもある心平の村での住まいだった天山文庫に行き、隣接する阿武隈民芸館にも寄った。以前の民芸館は、一部に心平関連の展示を含む村の歴史・博物館のような雑然とした施設だったが、現在は心平の記念館そのものに変わり、貴重な遺品や資料・写真などが分かりやすく展示されていた▼興味を引いたのは、心平が『火の車』を閉店したあと新宿で開店した『バァ學校』のコーナーだ。電飾の看板や大きな掛け時計、ピンク電話は実物だとか。小川町の心平記念文学館とは違った展示内容で、心平がいかに村人に愛されていたかがわかるような気がした。

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